▼目次
1. なぜ「親知らず」と呼ばれるの?名前の由来と意味
2. 親知らず抜歯の必要性とは?
3. 親知らず抜歯によるダメージやリスク
4. 親知らず抜歯治療の診断の流れ
親知らずは、10代後半から20代前半にかけて生える奥歯で、多くの方が痛みや腫れといったトラブルで悩まされることが少なくありません。一方で、そもそも親知らずとはどのような歯なのか、その名前にどんな意味があるのかを知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。親知らずに関する正しい知識を持つことで、将来的なトラブルの予防にもつながるかもしれません。今回は、親知らずの名前の由来、生える時期や特徴、本来の役割について解説します。

「親知らず」という名称は、日本独自の呼び名であり、他の歯には見られない特徴的な名前です。その由来や意味には、文化的・歴史的背景が深く関係しています。ここでは、その由来と意味を解説します。
①成人期に生えるため親が気づきにくい歯
親知らずは子どもが成人し、親の手を離れる頃に生えてくる歯です。そのため、昔の時代にはすでに親が亡くなっていることもあり、「親が知らないうちに生える歯」として呼ばれるようになったという説があります。
②成長と独立の象徴とされていた
親知らずの生える時期は、学生から社会人になるなど、自立を迎えるタイミングと重なります。このことから「親から離れて生える歯」「ひとり立ちの証」として、精神的な意味合いを持たせることもあります。
③古くから使われる日本語表現
「親知らず」という言葉は和語として江戸時代以前から使われており、文献にも記録が残っています。単に解剖学的な名前ではなく、家庭や親子関係を反映した文化的な呼び方とされています。
④正式名称は「第三大臼歯」
歯科医学の世界では、親知らずは「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」と呼ばれています。第一大臼歯(6歳臼歯)、第二大臼歯(12歳臼歯)に続き、生える順番からこの名前が付けられたとされています。
このように、「親知らず」という名前には、成長や独立を象徴する文化的背景と、歯科医学的な正式名称の両面があります。呼び方の由来を知っておくことで、歯への理解が深まり、治療や予防の意識にもつながるでしょう。
2. 親知らずの生える時期と特徴

親知らずの生え方や本数、状態には大きな個人差があり、トラブルの原因となることも少なくありません。ここからは、親知らずが生える時期の目安と、その特徴について解説します。
①生える時期は17歳〜25歳頃
親知らずは多くの場合、他の永久歯がすべて生え揃ったあと、10代後半から20代前半にかけて生えてくることがあります。ただし個人差が大きく、30代以降に生えてくる人や、生涯生えてこない人もいます。
②4本すべて生えるとは限らない
一般的には上下左右に1本ずつ、合計4本の親知らずが存在するとされています。しかし、実際には2〜3本しか生えない人や、まったく存在しない人もいます。これは遺伝や進化的要因が関係していると考えられています。
③真っすぐ生えないことが多い
親知らずは顎の奥に位置するため、スペースが足りずに斜めや横向きに生えてしまうことがあります。このような状態は「埋伏(まいふく)」と呼ばれ、隣の歯を圧迫したり痛みを伴うことがあります。
④清掃がしにくい
位置が奥まっているため歯ブラシが届きにくく、歯垢が溜まりやすいことから、むし歯や歯周病になりやすい傾向があります。特に一部だけ露出している場合は、汚れが溜まりやすく注意が必要です。
⑤歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすことがある
斜めに生えた親知らずが前方の歯を押すと、歯並びを乱す原因になることがあります。また、噛み合わせにズレが生じ、顎の痛みや違和感につながることもあります。
親知らずは、生える向きや本数、位置に大きな個人差があります。そのため、早めに状態を把握しておくことが、将来のトラブルを防ぐための一歩になるでしょう。
3. 親知らずの本来の役割とは

親知らずは、現在では「抜くべき歯」という印象を持たれることが多いですが、もともとは明確な機能を持っていたと考えられています。人類の進化とともに、その必要性は変化してきました。ここからは、親知らずの本来の役割について解説します。
①硬い食べ物を噛み砕くために使われていた
古代の人類は、狩猟や採集で得られる硬い食材をそのまま食べていました。そのため、親知らずを含む奥歯は、効率よく食べ物を噛み砕くために必要だったとされています。
②親知らずまで含めた全歯が機能していた時代
当時の人類は顎の骨格が大きく、32本の歯が無理なく並んでいたようです。親知らずも他の奥歯と同様、日常の咀嚼に欠かせない歯として機能していたと考えられています。
③消化を助ける役目もあった
咀嚼が十分に行われることで食物の消化がスムーズになり、消化器官の負担軽減につながることがあります。親知らずは、この咀嚼力を補強する「最後の砦」として役立っていたようです。
親知らずはかつて重要な役割を果たしていた歯ですが、生活環境や食文化の変化によって現代ではその必要性が大きく変わってきているといえるでしょう。
4. 親知らずを抜く理由と残すリスク

親知らずは、必ずしも抜かなければならないわけではありませんが、状況によって抜歯が勧められることがあります。 抜歯の判断には明確な根拠があり、放置すると周囲の歯や全身への影響が出る場合もあるため、慎重な対応が必要です。 ここからは、親知らずを抜く理由と残すリスクについて解説します。
①清掃が難しく、むし歯や歯周病になりやすい
奥まった位置にあるため歯ブラシが届きにくく、汚れが残りやすい傾向があります。その結果、むし歯や歯ぐきの炎症が起きやすく、トラブルが繰り返される原因となることがあります。
②隣の歯に悪影響を及ぼすことがある
斜めや横向きに生えた親知らずは、隣接する第二大臼歯を圧迫し、むし歯や歯周病、歯並びの乱れを引き起こす要因となることがあります。健康な歯が犠牲になることもあるため、注意が必要です。
③痛みや腫れなどを繰り返す場合がある
親知らず周囲の歯ぐきに細菌が侵入し、炎症を起こすと腫れや痛み、場合によっては発熱などの全身症状が現れることがあります。再発するケースも多く、抜歯による根本的な対処が必要とされることがあります。
④噛み合わせや顎の不調を引き起こすことがある
生え方が不適切な親知らずは、噛み合わせのズレや顎関節への負担を招くことがあります。その結果、顎の痛みや開口障害が起こる場合もあります。
⑤健康な状態であれば残せる場合もある
すべての親知らずが抜歯の対象となるわけではありません。しっかり噛み合っていて清掃も可能であれば、経過観察によって維持されるケースもあります。
親知らずを抜くかどうかは、現在の状態と将来的なリスクを考慮して判断されます。自己判断せず、必ず歯科医師による診察を受けることが大切です。

名古屋市守山区の歯医者「おばた歯科・矯正歯科」では、親知らずに関する様々なご相談・診断・抜歯治療に対応しています。
当院では、口腔外科を専門とする歯科医師が院内に常勤しているため、幅広い親知らずの治療を院内で対応いたします。
抜歯が必要なケースから、経過観察が適しているケースまで、精密な診査を通じて、患者さん一人ひとりに合わせた治療をご提案いたします。
<おばた歯科・矯正歯科の親知らず抜歯治療>
①CT完備の精密診断
親知らずの状態を正確に把握するために、レントゲンに加え歯科用CTを完備しています。
安全性と精度を重視した治療のため、歯科用CTで歯の向きや深さ、神経との距離を三次元で確認します。抜歯の必要性やリスクについても、わかりやすい画像を使って丁寧にご説明いたします。
➁痛みに配慮した抜歯処置
抜歯が必要と判断された場合には、表面麻酔+局所麻酔を組み合わせて、できるだけ痛みを抑えた処置を行います。リラックスできる環境づくりにも配慮し、痛みへの不安が強い方も安心して治療を受けていただけるよう心がけています。
➂専門医による院内対応
親知らずが骨の深くに埋まっていたり、神経に近いなどの難症例に対しても、口腔外科の専門知識を持つ院内医師が対応します。
基本的には外部への紹介に頼らず院内で一貫して対応することで、スムーズな親知らず抜歯治療体制を整えています。(症状などによっては大学病院等へご紹介をするケースもございます)
親知らずは将来の歯列や口腔内環境にも関わる重要な歯のひとつです。当院では、精密な診断と丁寧なご説明を通して、一人ひとりに合わせた親知らず治療プランをご提案いたします。
親知らずは本来、咀嚼を助ける役割を果たす歯でしたが、現代の生活環境では問題を引き起こすケースが多く見られます。生え方や位置によっては抜歯が必要となる場合もありますが、すべての親知らずが抜くべきとは限りません。自分の親知らずがどのような状態なのかを知るには、歯科医師による診断が重要です。
名古屋市守山区周辺で親知らずに関するお悩みがある方は、おばた歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
監修:医療法人社団 躍心会 理事長 鬼頭 広章
所属学会
国際インプラント学会 ICOI Fellow
日本口腔インプラント学会 会員
日本歯周病学会 会員
日本顎咬合学会 会員
日本デジタル矯正歯科学会 会員
日本臨床歯科学会 SJCD 会員
MID-G 理事
名古屋臨床咬合研究会 NOAH 理事
K-Project 会員
取得資格
USC(南カリフォルニア大学)JAPANProgram 卒業
東京SJCDレギュラーコース修了
OSG(矯正アレキサンダータイポドントコース)修了
ITIインプラントコース ベーシック、アドバンス修了
エキスパートハンズオンCAMLOGコース修了
NOBEL BIOCAREサティフィケート多数取得
インビザライン矯正 ベーシックコース修了
5D アドバンスコース修了
2017年 MID-Gレギュラーコース、マニュアルコース受講
矯正LASコース受講
歯周形成外科マイクロアドバンスコース受講
CSTPC受講
2021年 ODGC (矯正診断コース)修了
アライナーオルソドンティクス6デイズコース
明海大学国際インプラント学会認定コース
ハーバード大学歯学部日本CEコース
認定医
日本デジタル矯正歯科学会
日本顎咬合学会
電話予約
WEB予約












