名古屋市守山区の歯医者・矯正歯科　おばた歯科・矯正歯科

1. 親知らずを抜かないメリットとは？

親知らずは必ずしも抜かなければいけないわけではなく、抜かないことで得られるメリットもいくつかあります。ここでは、代表的なメリットを解説します。

①咀嚼機能の維持
親知らずがまっすぐ正常に生えていて、上下の歯でしっかり噛み合っている場合、咀嚼（そしゃく）に使える奥歯として機能することがあります。その結果、噛む力を十分に保つことができ、食事をしっかり楽しめることにもつながるでしょう。

②将来的に役立つ可能性がある
他の歯を失った際に、親知らずを利用できる場合があります。特に、親知らずがしっかりと根を張っている状態であれば、入れ歯やブリッジなどの治療に役立つこともあります。

➂抜歯によるリスク回避
親知らずの抜歯は、位置や根の形状によって難易度が高くなることがあり、神経や隣接する歯に影響を及ぼすリスクもあります。抜かずに済めば、手術に伴う腫れや合併症のリスクを軽減できる可能性があります。

条件が整っている場合には、親知らずを抜かずに経過をみるという方針も一つの判断といえるでしょう。

親知らずは、必ずしも抜かなければいけないものではありません。以下のような状況に該当する場合は、抜かずに経過観察することが選ばれる場合もあります。

①まっすぐ正常に生えている場合
上下の親知らずが正常にまっすぐ生えており、噛み合わせにも問題がなければ、抜歯が不要と判断されることもあります。

➁顎のスペースに余裕がある場合
現代人は顎が小さく、親知らずがきちんと生えるスペースが不足することが多いです。しかし、十分なスペースがある場合にはトラブルが起こりにくく、抜歯が不要になることもあります。

➂症状やトラブルがない場合
痛みや腫れ、むし歯などのトラブルが一度も起きたことがない場合や、レントゲンなどで問題が見つからない場合は、抜歯を見送って定期的な経過観察を行うことがあります。

④高齢や持病がある場合
全身の健康状態によっては、抜歯による影響の方が大きい場合があります。高齢者や重度の持病を持つ方は、歯科医師と相談しながら、抜歯を控える選択をすることもあります。

➄他の治療との兼ね合いがある場合
矯正治療中や、外科処置の予定があるときなどは、すぐに親知らずを抜いてしまうと治療に影響が出ることがあります。そのため、治療の流れに合わせて抜歯の時期を調整することもあります。

親知らずは抜くべきものという思い込みにとらわれず、状態に応じて適切な判断をすることが大切です。

親知らずを抜かずに残す場合には、トラブルを予防するためにいくつか注意すべきポイントがあります。以下の点を意識して日常生活を過ごすことが大切です。

①定期検診を受ける
症状がなくても、親知らずの周囲ではむし歯や歯周病が起きやすい傾向があります。特に奥に位置するため、変化に気づきにくいこともあります。定期的に検診を受け、レントゲンなどで内部の状態をチェックしておくことが大切です。

➁丁寧な歯磨きを心がける
親知らずは歯ブラシが届きにくく、磨き残しが起きやすい部分です。タフトブラシや歯間ブラシなどの補助清掃用具を併用して、汚れがたまらないように意識しましょう。

➂食べかすが詰まりやすいことに注意する
親知らずの周りは食べかすがたまりやすく、放っておくと炎症の原因になることがあります。食後はうがいや歯磨きを丁寧に行い、口腔内を清潔に保つことが重要です。

④痛みや腫れが出た場合は早めに受診する
親知らずの周囲に違和感や痛み、腫れを感じた場合は早期に歯医者で診てもらいましょう。早い段階での対処によって、重症化を防げる可能性があります。

➄生活環境や体調による変化にも注意
ストレスや体調不良が引き金となって、親知らず周囲の歯ぐきに炎症が出ることもあります。違和感がある場合は無理をせず、早めの対応が大切です。

親知らずを残す判断をした場合でも、その後の管理次第で将来的なトラブルを防げる可能性があります。

親知らずの抜歯について迷うときは、以下のような判断基準を参考にしてみましょう。状況に応じて歯科医師と相談することが大切です。

①歯の生え方
親知らずがまっすぐ生えていて、上下でしっかり噛み合っているかどうかは、重要な判断材料のひとつといえます。傾いていたり、横向きに埋まっている場合は、将来的にトラブルが起こる可能性もあるため、注意が必要です。

➁レントゲンで状態を確認
目に見えない部分の確認には、レントゲン検査が有効とされています。歯の根の形や顎の骨との位置関係をチェックし、抜歯のリスクや必要性を判断する場合もあります。

③過去のトラブルの有無
これまでに痛みや腫れ、むし歯などのトラブルがあった場合は、再発のリスクがあるため、抜歯を検討することがあります。逆に、過去に問題がなければ、経過観察の対象になることもあります。

④将来的な治療計画との関係
矯正治療やインプラントなど、今後の治療計画によっては、親知らずを抜いたほうがよい場合もあります。歯科医師と相談しながら、全体の治療方針と照らし合わせて判断することが大切です。

⑤生活への影響

親知らずが原因で日常生活に支障が出る場合は、抜歯によって改善が期待できることもあります。違和感の有無や、普段のケアのしやすさなども、判断の参考になるでしょう。

どの判断も自己判断に頼るのではなく、歯科医師と十分に相談しながら進めることで、自分にとって適切な選択につながる可能性があります。

5. 名古屋市守山区の歯医者 おばた歯科・矯正歯科 の親知らず抜歯治療

名古屋市守山区の歯医者「おばた歯科・矯正歯科」では、親知らずに関する様々なご相談・診断・抜歯治療に対応しています。

当院では、口腔外科を専門とする歯科医師が院内に常勤しているため、幅広い親知らずの治療を院内で対応いたします。
抜歯が必要なケースから、経過観察が適しているケースまで、精密な診査を通じて、患者さん一人ひとりに合わせた治療をご提案いたします。

＜おばた歯科・矯正歯科の親知らず抜歯治療＞

①CT完備の精密診断
親知らずの状態を正確に把握するために、レントゲンに加え歯科用CTを完備しています。
安全性と精度を重視した治療のため、歯科用CTで歯の向きや深さ、神経との距離を三次元で確認します。抜歯の必要性やリスクについても、わかりやすい画像を使って丁寧にご説明いたします。

②痛みに配慮した抜歯処置
抜歯が必要と判断された場合には、表面麻酔＋局所麻酔を組み合わせて、できるだけ痛みを抑えた処置を行います。リラックスできる環境づくりにも配慮し、痛みへの不安が強い方も安心して治療を受けていただけるよう心がけています。

③専門医による院内対応
親知らずが骨の深くに埋まっていたり、神経に近いなどの難症例に対しても、口腔外科の専門知識を持つ院内医師が対応します。
基本的には外部への紹介に頼らず院内で一貫して対応することで、スムーズな親知らず抜歯治療体制を整えています（症状などによっては大学病院等へご紹介をするケースもございます）。

親知らずは将来の歯列や口腔内環境にも関わる重要な歯のひとつです。当院では、精密な診断と丁寧なご説明を通して、一人ひとりに合わせた親知らず治療プランをご提案いたします。

まとめ

親知らずは「抜くべき」と考えられがちですが、すべてのケースに当てはまるわけではありません。正しく生えていて、機能的に役立つ場合は、抜かないという選択肢も考えられます。抜歯のリスクや将来的な使い道も考慮しながら、状態に応じて判断していくことが大切です。

親知らずについてお悩みの方は、名古屋市守山区の歯医者、おばた歯科・矯正歯科までお問い合わせください。

監修：医療法人社団 躍心会　理事長　鬼頭 広章

所属学会
国際インプラント学会 ICOI　Fellow
日本口腔インプラント学会　会員
日本歯周病学会　会員
日本顎咬合学会　会員
日本デジタル矯正歯科学会　会員
日本臨床歯科学会 SJCD　会員
MID-G　理事
名古屋臨床咬合研究会 NOAH　理事
K-Project　会員

取得資格
USC（南カリフォルニア大学）JAPANProgram 卒業
東京SJCDレギュラーコース修了
OSG（矯正アレキサンダータイポドントコース）修了
ITIインプラントコース ベーシック、アドバンス修了
エキスパートハンズオンCAMLOGコース修了
NOBEL BIOCAREサティフィケート多数取得
インビザライン矯正 ベーシックコース修了
5D アドバンスコース修了
2017年 MID-Gレギュラーコース、マニュアルコース受講
矯正LASコース受講
歯周形成外科マイクロアドバンスコース受講
CSTPC受講
2021年 ODGC (矯正診断コース)修了
アライナーオルソドンティクス6デイズコース
明海大学国際インプラント学会認定コース
ハーバード大学歯学部日本CEコース

認定医
日本デジタル矯正歯科学会
日本顎咬合学会